年に何度でも京都に行きたいと思っている私。
5月下旬、その衝動に駆られ、ふらりと京都に行ってきました。
今回向かったところは『京都御苑 蛤御門(はまぐりごもん)』。
京都御苑は、碁盤の目のように整備された京都市のほぼ中心に位置しており、
明治に都が東京に移されるまでの皇居で、現在は一般にも開放されています。
お目当ての蛤御門は京都御苑の西門の一つで、
元々の名称は『新在家御門(しんざいけごもん)』といわれ、
この門が開くことはなかったといいます。
1788年の天明の大火の際に初めて開門され、
その様子が、“固く閉じていたのが火にあぶられて開いた蛤”のようだったことから、
『蛤御門』という俗称が付き、そのまま正式名称となって現在に至っています。
今では、全開です。
全開バリバリのウェルカム状態『蛤御門』といえば、いちばん有名なのは、“蛤御門(禁門)の変”ではないでしょうか。
“蛤御門(禁門)の変”とは、1864年、失脚していた尊皇攘夷派の長州藩が、
勢力挽回を図ろうと、幕府側の会津藩、薩摩藩と激突した戦いのことで、
中でも一番激しい戦地になったのが、この蛤御門付近といわれています。
現在でも弾痕が残っているほどです。
戦いの現場になったところでもあるので、
さぞかし大きい門だろうと想像していましたが、
なんてこぢんまりとした門でしょう。
この場所を、騎馬や大勢の人が駆け抜けたの?無理っぽくない?
と思ってしまうほどのサイズでした。
それに、最近の大河ドラマ「龍馬伝」のブームもあり、
人がそれなりにいるかと思いきや、写真を撮っているのは、私一人だけ。
門をくぐると、この場所で激戦が繰り広げられたとは到底思えないほど、
おだやかな景色が広がります。
天気も良くて、サイコー!ベンチに腰掛けて本を読む人、犬の散歩をする人と、
散策を楽しむ人など、自由な時間が流れ、
皇居と似た、高貴な雰囲気を感じます。
先ほどの写真しかり、ミーハー根性で見たり、
感じてしまうのは、観光客だけなんですね。
『京都御苑』は京都市民の一部になっているのだなと、肌で感じました。
上品でやわらかな時の流れを感じますその後、「龍馬伝」にて『蛤御門の変』が放送され、
映像と実際に見てきたものがリンクし、
臨場感たっぷりにテレビ観賞することができたのは、言うまでもありません。
とはいえ、歴史に興味がなくても、
ゆっくりとしたい人には、オススメのスポットですよ。
多少自覚のある“他称歴女”の平山でした。